資金繰りが厳しいときの対処法|残り日数で決める順番と相談先
資金繰りが厳しいときは、まず週ごとの資金繰り表でお金が尽きる日と足りない金額を出し、残り日数に合わせて手を打ちます。返済条件の変更や税金・社会保険料の猶予、支払延長の相談、公的な融資・共済の貸付・ファクタリングの速さと費用、やってはいけないこと、悩み別の相談先をまとめました。
「今月末の支払いに、口座のお金が足りないかもしれない」。資金繰りが厳しいと気づいても、何から手をつければいいのか、税金や給料はどうなるのか、と不安ばかりが先に立つのも無理はありません。焦るあまり、怪しい業者に頼ってしまわないかという心配も重なるでしょう。
当サイトは、ファクタリング会社を第三者の立場で比較し、融資を含めた資金の集め方を中立に整理しているメディアです。本記事ではお金が尽きる日の出し方と、残り日数に合わせて打つ手の順番をまとめ、支払いを延ばす相談や公的な融資、ファクタリングを速さと費用で比べます。
同じ流れで、やってはいけないことや悩みに合った相談先、同じ不足を繰り返さないための見直し方まで確認できる構成です。
資金繰りが厳しいときはお金が尽きる日を先に出す
資金繰りが厳しいと感じたら、最初に「お金が尽きる日」と「足りない金額」を数字で出しましょう。この2つが分かれば、残り日数に合わせて何から手をつけるかを決められます。
通帳と請求書から週ごとの入出金を書き出す
まず、今日から3か月先までの入金と支払いの予定を、週ごとに書き出してください。中小機構のJ-Net21で税理士・中小企業診断士の吉澤信介氏は、資金ショートが迫ったときは日ごと・週ごとの資金繰り表から始めるよう勧めています。いつ、いくら足りなくなるかをつかむことが、すべての出発点になるためです。
手元にそろえるものは、次の6つです。
- 預金通帳(今の残高)
- 取引先に出した請求書(入金予定)
- 届いている請求書(支払予定)
- 借入金の返済予定表
- 税金や社会保険料の納付書
- 給料や家賃など毎月の支払い
日本政策金融公庫の資金繰り表のひな形は月ごとの形なので、支払いが迫っている月だけ週ごとに分けると使いやすくなります。表の基本は資金繰りの基本の記事にまとめています。
残高が最初にマイナスになる日と不足額をつかむ
書き出した予定から、週ごとの残高を計算してください。今の残高に入金予定を足し、支払予定を引いていくと、残高が初めてマイナスになる週が見えてきます。その週が「お金が尽きる日」で、マイナスがいちばん大きくなる時点の金額が「足りない金額」の目安です。
入金予定には、日付と金額が確かなものだけを入れてください。遅れそうな入金まで入れると、不足に気づくのが遅れます。
不足が見えたとき、「売上を増やして穴埋めしよう」と考えるのは危険です。吉澤氏は、売上が増えても入金までには時間がかかり、仕入れや外注費の先払いがふくらんで手元の現金が尽きる、黒字倒産の引き金になりかねないと注意しています。
残り日数によって手をつける順番が変わる
お金が尽きるまでの日数が短いほど、新しく借りるより先に、出ていくお金を延ばす相談から始めます。公的な融資は申し込みから入金まで日数がかかり、1週間以内の支払いには間に合いにくいためです。
| お金が尽きるまで | 最初にやること | 並行して進めること |
|---|---|---|
| 1週間以内 | 支払延長の相談と猶予の申請 | 小規模企業共済の貸付やファクタリングの比較 |
| 1か月以内 | 返済条件の変更の相談 | 公庫や保証付き融資の申込み |
| 2〜3か月先 | 資金繰り表と改善計画づくり | 経費や取引条件の見直し |
この順番は、まず現金を確保し、その時間で収益を立て直すという吉澤氏の2段構えの考え方をもとに、編集部が残り日数で整理したものです。それぞれの手段は、次の章から順に説明します。
支払いを止めずに先へ延ばす3つの相談
出ていくお金を先に延ばす方法は、銀行への返済条件の変更、税金と社会保険料の猶予、仕入先や外注先への支払延長の相談の3つです。どれも、できるだけ期日の前に申し出るのが基本です。税金と社会保険料は納期限を過ぎても6か月以内なら猶予を申請でき、それを過ぎていても、税務署や年金事務所に相談すれば猶予が検討される場合があります。
銀行への返済は条件の変更を相談できる
借入金の返済が重いなら、取引している金融機関に返済条件の変更(リスケ)を相談できます。リスケは、元本の返済を一定期間止める、返済期間を延ばすなどして、毎月の返済額を軽くする方法です。
金融庁が銀行182行の2025年4月〜2026年8月末の実績をまとめた集計では、中小企業の返済条件の変更について、銀行が実行か謝絶かを判断した借入約50万4,000件のうち、98.6%が実行されています。取り下げや審査中の案件は含まないため、申し込めば通るという意味ではありません。J-Net21の吉澤氏によれば、申し出るときは、すべての取引金融機関に一律にお願いするのが原則です。
ただし、中小企業診断士の鳥井亮氏はJ-Net21で、総返済額が増えたり今後の融資の評価に響いたりする場合があると注意しています。吉澤氏も、返済を待ってもらっている間に実効性の高い経営改善計画をつくる必要があるとしています。計画づくりの費用には補助があり、窓口は中小企業活性化協議会です。
税金と社会保険料は猶予を申請できる
税金や社会保険料をすぐに払えないときは、黙って滞納せずに猶予を申請できます。国税の換価の猶予は、一度に納めると事業が続けられなくなるおそれがあり、ほかに滞納がないなどの要件を満たせば、原則1年以内で分けて納められる制度です。担保が原則必要ですが、猶予額が100万円以下などの場合は要りません。
| 種類 | 申請先 | 申請の期限 |
|---|---|---|
| 国税 | 税務署の徴収担当 | 納期限から6か月以内 |
| 社会保険料 | 年金事務所 | 納期限から6か月以内 |
| 地方税 | 都道府県や市区町村 | 自治体ごとに違う |
地方税の期限は条例で決まり、東京都は納期限から3か月以内です。社会保険料の猶予も含め、認められると延滞税や延滞金は軽くなります。ただし国税で軽くなるのは申請した日からなので、納期限前の申請が有利です。
国税庁のFAQによれば、黒字でも要件を満たせば猶予は受けられます。ただ、猶予中は未納がないことを示す納税証明書が出ないため、融資を申し込む予定があれば、先に金融機関や税理士へ相談してください。
仕入先や外注先の支払延長は法律の範囲で相談する
仕入先への支払いを待ってもらう相談はできますが、期日の前に理由と支払いの見通しを伝え、合意を得ることが前提です。吉澤氏も、払えないからと黙って遅れるのではなく、事前の誠実な説明と合意が欠かせないとしています。
気をつけたいのは、自社が仕事を発注する側の取引です。製造・修理・運送・制作・役務の委託で、資本金や従業員数が基準に当たる取引には、2026年1月に下請法から改められた中小受託取引適正化法(取適法)がかかります。この場合、受け取った日から60日以内に定めた期日までに払わないと、相手が了解していても違反になります。遅れた日数に応じた年14.6%の遅延利息も、払わなければなりません。建設工事の下請代金には、取適法ではなく建設業法の支払期日のルールが適用されます。
一方、既製品の仕入れは、原則として取適法の「委託」に当たりません。フリーランスへの発注にも支払期日のルールがあるので、延長を頼む前に、相手との取引が対象かどうかを取引かけこみ寺などで確かめておくと安心です。
資金繰りが厳しくてもやってはいけないこと
苦しいときほど避けたいのは、税金や社会保険料を黙って滞納すること、給料を払わないこと、融通手形や違法な業者に頼ることの3つです。どれも目の前の不足は埋まっても、あとで状況をさらに悪くしてしまいます。
税金や社会保険料の放置は差押えにつながる
税金や社会保険料を黙って滞納すると、延滞税がかさむうえ、売掛金や預金の差押えにつながります。国税は納期限の翌日から延滞税が自動でかかり、2026年は2か月を過ぎた分の割合が年9.1%です。
国税徴収法47条では、督促状を出した日から10日を過ぎても納めないと、差押えができる状態になります。売掛金が差し押さえられると、62条により取引先に通知書が届くため、信用への影響も避けられません。日本年金機構も、社会保険料の滞納では必要に応じて取引先の売掛金まで調べ、差し押さえるとしています。
東京商工リサーチの倒産集計では、2026年度上半期(4〜9月)に「税金滞納(社会保険を含む)」が原因の倒産が168件あり、前年同期の2倍でした。滞納したままだと、保証協会の保証やマル経融資も受けにくくなります。払えないと分かった時点で、できるだけ納期限の前に猶予を申請してください。
給料の未払いは労働基準法の違反になる
給料は、資金繰りが苦しくても後回しにできない支払いです。労働基準法24条は、賃金を全額、毎月1回以上、決まった日に払うよう定めており、違反には30万円以下の罰金があります。
会社が倒産したときに、未払いの給料の一部を立て替える国の制度もあります。ただし、これは働く人を守るための仕組みです。立て替えられた分はあとで会社に請求されるので、支払いの義務は消えません。
中小企業白書2026も、給料の支払いが遅れている状態を倒産寸前の例に挙げ、悪化の兆しが見えたら迷わず周りの支援者に相談するよう勧めています。給料が払えなくなる前に、ほかの支払いを延ばす相談を急ぎましょう。
融通手形や違法な業者は傷口を広げる
急場をしのぐために融通手形を出したり、違法な業者から借りたりすると、資金繰りはかえって悪くなります。一時的に資金は入っても、あとで払うお金や失う信用のほうが大きくなるためです。
融通手形とシステム金融
融通手形は、実際の商取引の裏付けがないまま、資金を融通するために振り出す手形で、相手が払えなければ自社が払う責任を負います。東京信用保証協会は、融通手形操作をしている会社は保証の対象外としています。仕組みや断り方は、融通手形の解説が参考になるでしょう。
金融庁は、DMやFAXで即日の融資をうたい、手形や小切手を送らせて貸す「システム金融」にも注意を呼びかけています。高い金利が雪だるま式にふくらむ手口です。
偽装ファクタリングと高金利の貸付け
ファクタリングを名乗っていても、次のような取引は貸付けに当たるおそれがあると金融庁は説明しています。
- 買取代金が債権額に比べ著しく低い
- 回収できないと売主が買い戻す
- 回収できないと売主自身のお金で払う
業として行う貸付けの金利は、出資法5条2項で年20%が上限で、超えると刑事罰の対象です。年109.5%を超える利息の契約は、貸金業法42条1項により契約そのものが無効になります。
新しくお金を入れる手段を速さと費用で比べる
新しくお金を入れる手段は、入金が速いものほど費用が高くなりがちです。公的な融資は費用が安い反面、1か月ほどかかり、共済の貸付は加入者なら早く借りられます。ファクタリングは速いものの、手数料を年率に直すと負担が重くなります。
| 手段 | 入金までの目安 | 費用の目安 | 主な条件 |
|---|---|---|---|
| 公庫のセーフティネット貸付 | 1か月程度 | 年4.05〜5.65% | 売上の減少など |
| セーフティネット保証付き融資 | 認定のあと審査 | 融資の金利と保証料 | 指定業種で売上減など |
| 小規模企業共済の契約者貸付 | 当日〜2、3日程度 | 年1.5% | 共済の加入者 |
| 経営セーフティ共済の一時貸付 | 10日〜2週間程度 | 年0.9% | 加入から12か月以上 |
| ファクタリング | 業者による | 手数料5%で年約61% | 取引先への売掛金 |
公庫の利率は2026年10月1日現在の基準利率で、無担保・税務申告を2期終えた場合のものです。経営セーフティ共済の利率は令和6年4月1日時点の表記なので、最新の利率は中小機構で確かめてください。ファクタリングの年率は、入金まで30日の売掛金を手数料5%で売ったときの編集部試算です。
公的な融資は申し込みから1か月ほどかかる
費用を抑えて借りるなら、日本政策金融公庫や信用保証協会の保証が付いた融資が中心になります。ただ、どちらも入金までに日数がかかるので、1か月先の不足に備えて、今週のうちに相談を始めてください。
公庫のセーフティネット貸付は、売上が5%以上減った、取引条件が悪くなったなど、一時的に業況が悪化した事業者向けの融資です。公庫の案内によると、申込みから送金完了までの目安は、土日や祝日を含めて1か月程度です。
セーフティネット保証の5号は、国が指定した業種で最近3か月の売上が前年より5%以上減った場合などに、市区町村の認定を受けて使います。認定を受けても、金融機関と保証協会の審査に通らなければ融資は受けられません。融資の進め方は運転資金の融資、断られたときの動き方は銀行融資を断られた直後の動き方の記事でも紹介しています。
共済の加入者は掛金の範囲で早く借りられる
小規模企業共済や経営セーフティ共済に入っているなら、積み立てた掛金の範囲で、公的な融資より早く借りられます。12か月以上掛金を納めていることなどが条件です。
小規模企業共済の契約者貸付は、掛金の7〜9割の範囲で、担保や保証人なしで借りられます。商工中金の窓口で午後2時までに手続きすればその日のうちに、ほかの金融機関では2〜3日程度で受け取れる場合があります。
経営セーフティ共済の一時貸付金は、取引先が倒産していなくても、解約したときに戻るお金の95%まで借りられる制度です。書類が届いてから10日〜2週間程度で送金され、借りたお金は1年後にまとめて返す仕組みです。
ファクタリングは速いが年率に直すと高い
売掛金があるなら、ファクタリングで入金日より前に現金にする方法もあります。金融庁は、ファクタリングを法的には債権の売買と説明しています。審査で主に見られるのは、取引先の支払い能力です。取引先の承諾を得る3社間と、取引先に知らせずに進める2社間の2つの形があります。
ただし、年率に直すと費用がかなり重くなるのが難点です。表のとおり手数料5%でも年率約61%、手数料10%なら約122%に相当し(編集部試算)、延滞税や公庫の金利の何倍にもなります。
この年率は比べるための目安で、債権の売買であるファクタリングの手数料は、法律上の金利には当たりません。ただし実態が貸付けと判断されれば手数料も利息とみなされ、年20%を超えると違法になります。
元信用金庫の融資担当者が監修した辻・本郷 navi の記事は、判断の基準を「資金が必要になるまでの時間的猶予」と「許容できるコスト」の2つとしています。数日以内に必要な緊急時に限って比べ、手数料や入金までの日数はファクタリング会社の比較で確かめてください。
ファクタリングを使わないほうがよい場面
赤字が続いている穴埋めや、税金・社会保険料の支払いのためにファクタリングを使うのは避けたほうが無難です。金融庁も、高額な手数料を払うとかえって資金繰りが悪化し、多重債務に陥る危険があると注意しています。
- 毎月の赤字を埋めるため
- 前回のファクタリングの支払いのため
- 税金や社会保険料を払うため
赤字の穴埋めに使うと、来月の売掛金を先に使うことになり、翌月も同じ不足が生まれるからです。税金や社会保険料なら、先に猶予を申請するほうが費用ははるかに小さく済みます。使うなら1回限りにとどめ、契約前に違法業者の見分け方も確かめてください。
資金繰りが厳しい状態を繰り返さない仕組み
目の前の山を越えたら、資金繰り表を毎週見直す習慣と、入金と支払いの条件の見直し、採算の合わない取引の整理で、同じ不足を繰り返さない形に変えていきましょう。J-Net21の吉澤氏も、現金を確保したあとは収益の改善に進むよう勧めています。
資金繰り表を毎週更新して早めに気づく
不足に早く気づくほど、使える手段の幅は広がるものです。J-Net21の鳥井氏も、苦しくなってから慌てるのではなく、数か月先の不足が見込まれた段階で金融機関に相談するよう勧めています。
そのためには、最初に作った表を捨てずに、毎週同じ曜日に更新するのが効果的です。更新のたびに、次の3点を確かめておきましょう。
- 今週末の残高
- 3か月先までで最も少ない残高
- 入金が遅れている取引先
あわせて、習慣で現金払いにしている取引や、期日より早く払っている取引がないかも見直しましょう。鳥井氏は、必要以上に早くお金が出ていくことも資金繰りを苦しくする原因になると指摘しています。13週間先まで見通す管理のしかたは、週次の資金繰り管理の記事が参考になるでしょう。
入金を早め支払いを延ばす条件に見直す
入金までの期間が長く、支払いが先に来る取引条件は、交渉で変えられる場合があります。受注の際に代金の一部を前受金でもらう、売掛金を早めに回収するといった方法は、J-Net21の吉澤氏の回答でも挙げられた資金確保の手段です。
自社が受注側で取適法の対象になる取引なら、発注側は受け取った日から60日以内に代金を払う必要があり、手形での支払いも禁止されています。公正取引委員会のリーフレットは、電子記録債権やファクタリングによる支払いも、期日までに満額の現金を得にくいものは違反になるとしています。これは発注者が支払手段として押し付けるケースの規制であり、受注側が自らの資金調達手段として使うファクタリングとは別の話です。
60日を超える支払条件が続いているなら、取引かけこみ寺に相談したうえで見直しを求めることも一つの方法です。
採算の合わない取引を減らして体質を変える
売上を増やすより、採算の合わない取引を減らすほうが資金繰りが楽になることもあります。中小企業診断士の大石幸紀氏はJ-Net21で、入金までが長く利益の薄い取引で多額の先払いをしている例を挙げ、取引をやめれば楽になる可能性は見落とされがちだと述べています。
中小企業白書2026が紹介する運送会社は、得意先別・輸送ルート別の利益率を数字でつかんだうえで、売上の約3割を占めていた輸送分野から撤退しました。得意先を150社から30社程度に絞るなど一連の取組で、経営危機を脱しています。
ただし、取引の見直しは相手との関係が終わることもあるため、条件の交渉から始めるのが現実的です。どの取引で利益が出ているかを数字で確かめてから判断してください。
資金繰りの悩みを相談できる公的な窓口
資金繰りの悩みは一人で抱えず、内容に合った公的な窓口へ相談してください。民間の信用調査会社である東京商工リサーチが2026年3〜4月にインターネットで実施した調査では、回答した6,352社の26.4%が、直近3年に売上減少や資金繰り悪化などの逆風を感じたと答えています。
| 悩みの内容 | 相談先 | 連絡先 |
|---|---|---|
| 何から手をつけるか | よろず支援拠点 | 各都道府県の拠点 |
| 銀行への返済の調整 | 中小企業活性化協議会 | 各都道府県の協議会 |
| 公庫の融資や返済 | 日本政策金融公庫 | 0120-154-505 |
| 税金や社会保険料 | 税務署・年金事務所 | 管轄の窓口 |
| 取引先との支払条件 | 取引かけこみ寺 | 0120-418-618 |
| ファクタリング業者とのトラブル | 金融サービス利用者相談室 | 0570-016811 |
| 貸金業者の確認やトラブル | 日本貸金業協会 | 0570-051051 |
| 契約などの法的な判断 | ひまわりほっとダイヤル | 0570-001-240 |
| 脅しや違法な取立て | 警察相談専用電話 | #9110 |
| 代表者個人の契約トラブル | 消費者ホットライン | 188 |
公庫の番号は事業資金相談ダイヤルで、受付は平日9時から17時、個人企業・小規模企業や創業前後の方は19時までです。取引かけこみ寺は平日9時から17時(12時から13時を除く)、金融庁の金融サービス利用者相談室は平日10時から17時に受け付けています。
何から手をつけるか迷ったらよろず支援拠点
何から手をつければよいか分からないときは、まずよろず支援拠点に相談するのが近道です。国が全国に設置した無料の経営相談所で、課題の大小を問わず何度でも相談できます。
資金繰り表の作り方から売上や経費の見直しまで相談できるので、最初に作った週ごとの表を持っていくと話が早く進みます。地域の商工会議所や商工会も相談先です。経営指導を原則6か月以上受け、税金を原則すべて納めているなどの条件を満たせば、無担保・無保証人で借りられるマル経融資の推薦も受けられます。
返済の調整は中小企業活性化協議会が支える
銀行への返済の調整や経営改善計画づくりが必要なら、中小企業活性化協議会が頼りになる存在です。国が47都道府県に置いた公正中立な機関で、金融機関と調整しながら返済条件の変更などの支援策をまとめます。最初の段階までは無料です。
計画づくりを専門家に頼む費用は、経営改善計画策定支援事業で3分の2を協議会が負担します。負担額の上限は、早めの見直し向けの計画で策定50万円・伴走支援30万円、返済条件の変更を伴う計画(405事業)で通常300万円です。
中小企業庁のまとめでは、協議会が2025年度に受けた相談は10,081件で、前年度より15%増えました。相談のうち約4割半は金融機関から、約4割は企業本人から寄せられています。
取引先や業者とのトラブルには専門の窓口がある
取引先の支払遅延や、ファクタリング・貸金業者とのトラブルには、それぞれ専門の窓口があります。番号は上の表から、悩みに合うところを選んでください。
取引かけこみ寺は、国が全国48か所に設けた取引の相談窓口で、無料・匿名で相談でき、弁護士の助言も受けられます。業者との契約が貸付けに当たらないか心配なときは、金融庁や日本貸金業協会に相談できます。
契約が有効かどうかなど法的な判断が要るなら、日本弁護士連合会のひまわりほっとダイヤルが窓口です。弁護士との面談は30分5,500円ですが、一部の地域を除いて初回30分は無料です。
まとめ
資金繰りが厳しいときは、まず週ごとの資金繰り表で、お金が尽きる日と足りない金額を出します。残り日数が短いほど、新しく借りるより先に、返済条件の変更や税金・社会保険料の猶予、支払延長の相談で出ていくお金を延ばすのが基本です。
どの手段が合うかは、残り日数や売掛先、必要な金額によって変わります。今日のうちに通帳と請求書を並べて表を作り、迷ったらよろず支援拠点に相談してください。売掛金を使うなら、手数料を比較してから決めましょう。